2012/01/31

ARMORED CORE V

12.1.26 ARMORED CORE V 


■進行状況
知人数名とチームを結成。
ストーリーミッション全クリア、オーダーミッション全クリア。
対人戦を二桁回数経験。傭兵も複数回プレイ。
従来作品は、ACPPからAC3SLまでとACfAをプレイ。携帯機のものは未プレイ。


●操作感
操作自体は複雑なものの、キーアサインを自分なりにカスタマイズして慣れてしまえば楽しい。
●チーム戦
タイマンから5vs5へ。個人の腕よりも連携が重視されるようになった。
●世界観
支配者とそれに抗うもの、という従来通りの構図。時代背景はやや現代的。
●カスタマイズ
ロボットを好きなように弄れるというだけでやり込んでしまう。
●巨大な敵
絶望感満載。種類は非常に少ないが・・・。


●マルチプレイの仕様
サーバー負荷以前にマルチプレイへの参加を促す仕様に問題がある。
具体的には決戦(領地をかけた戦い)の侵攻と防衛両方が、
全部で8つある領土のうち、同一の領土でキューを出してないと始まらない(と予測される)仕様。
●パーツ間バランス
一部武器が妙に強い、一部内部装置ではほとんど選択の余地が無い。
●UI
画面中央に集中させているのが良いが、オシャレを狙ったせいで分かりにくい。

■総評
  良くも悪くも期待通りな作品。
  プレイフィールは個人的に抜群。特に従来のACシリーズであった×を連打してエネルギー消費を調整しながら飛び続ける、というようなめんどくさい操作が無くなったのは高評価。スピード感はやや薄れたものの、代わりに壁蹴りという新アクションが追加され、軽快で気持ち良いプレイを提供してくれる。
対人戦においても、障害物がほとんど無い円形のフィールドをただ飛び回りながら攻撃をするだけという、Aim勝負をしているのような従来の対戦から大きく進化し、フィールドでの移動そのものを考えなければならなくなった。上でも述べたように、個人の腕そのものよりもチーム内での連携がキモとなる設計は、本ゲームのコンセプトとしてブレていない。

  ところが、そこに行き着くまでに若干の問題がある。
  マルチプレイの仕様自体に問題があるので、なかなか対人戦にならない。サーバーの過負荷によりマッチング画面になかなか到達しない上に、マッチング画面に入ったとしても必ず敵が見つかるとは限らない。体験版の時点ではマッチング画面に推移してから、最大30分待っても敵が来ないことがあった。製品版に至っては、領地情報が精算されるシーズンの終了間近でなければ決戦防衛に出撃するチームも少ないので、フリー対戦以外では、狙って対人戦をするのは至難と言わざるをえない。
  他では、パーツ間バランスも酷い。例えばガトリングでは耐性が十分備わっている相手に対しても異常な火力を出すことが確認されている。また、ジェネレーターやFCS(火気管制システム)もほとんど一択といっても過言ではない。

  フレンドとチームを組んで遊ぶ対人戦は化け物級に面白いものの、サーバーやマッチングの仕様が足を引っ張って、その勢いを継続できない少し残念な作品。領地の決戦防衛に出なければシーズン終了までは領地を奪われることは無いので、ほとんどのチームではそうしているし、そのせいで新参が領地を手に入れることはほとんど絶望的。この辺りのシステムを根本的に弄ることは難しそうなので、プレイヤー自身の意識を変えて行くしか道は無い気もする。システム側としては,せめて領土侵攻された時に防衛側にアラートでも出るようになっていれば、また違った評価になったのでは無いだろうか。
  現状では、出撃を繰り返すことの出来る時間のある人(あるいはそういう人が居るチームに所属する)でなければ、最高に楽しい対人戦を遊ぶことはほとんど出来ないかもしれない。期待以上のゲームでは決してないので、購入する際は「どうせクソゲーだろ」ぐらいの意識で。