2011/12/19

FINALFANTASY XIII-2

11.12.15 FINALFANTASY XIII-2


■進行状況
FF13クリア済み。
難易度ノーマルで1周クリア。
寄り道、レベル上げ等ほとんどせずに22時間弱。
パラドクスエンディング(マルチエンディング)は一つのみ確認。
 

●戦闘システム
  プレイヤーがすることは少ないが、それなりに忙しく戦闘が流動的で面白い。
●やり込み要素
  モンスター育成、サイドクエスト、カジノなどやりこみ要素の量が適切。
●前作(FF13)からの改善
  パラダイムの記憶、一本道ダンジョンの排除、見える街やショップ。
●ボスがでかい
  ほぼ全てのボスがでかい。迫力・臨場感があり強大な敵と戦っているのが伝わってくる。

●バランス調整
  一部ボスの突出した強さや、一部エリアの異常なエンカウント率。
●シナリオ
  FF13を経験してないと分からない。漫画を1巻分読み飛ばしても気にならない人なら大丈夫。
●エンディング
  To Be Continued....。シナリオに含まれるが、特に酷かったので。
●戦闘BGM
  前作よりインパクトが薄い。

■総評
  操作性や戦闘システム周りでは前作を踏襲し、かつ完成度を高めている。特にパラダイムシフト時の無駄な演出を止め、戦闘に集中できるようにした上で、戦闘におけるパラダイムシフトの重要性を高めるなど前作の面白かった点を強化する作り方が出来ている点は評価。
  一本道をやめたことと合わせて幅を持ったゲームになっているので、やり込みゲーマーにとっては嬉しい仕様に。目玉であるモンスター育成は、モンスターの見た目はやや魅力に欠けるものの、それなりの種類があり、モンスターの個体差もあるということで好きな人にはたまらないのではないだろうか。
  
  大きな不満点はストーリー。
  最初に前作の主人公たちを取り巻く状況が良くないことを綿密に語っていくものの、それらの難題は今作ではほとんど解決せず、むしろ悪化した上で、今作で初めて飛び出してきた新主人公の周りだけがスッキリする。これによって、前作からのプレイヤーは前作のキャラが全く活躍しないことにイライラし、今作からのプレイヤーは良く分からないけど終わったと頭の上にクエスチョンマークが飛び交う。この新主人公は世界をかき乱し、旧主人公たちを更なるどん底に叩き落すためだけに登場したのかと疑いたくなる。
  
  配信で見たボス戦が面白そうという理由だけで買った13-2だが、予想通りの平々凡々なゲーム。前作でも好評だった戦闘システムを上手く昇華している点は評価出来るが、いきなり前作に登場しなかった、キングダムハーツ風の少年が出てきたと思ったら、旧主人公をほったらかしたままTo Be Continued...という次回作を見越したエンディングは頂けない。
  シナリオ面では新旧どちらのプレイヤーにも優しくないので、そちらを期待して買うのは間違い。割と楽しめる戦闘やモンスター育成を綺麗なグラフィックでやりたい人にはそれなりのクオリティを保障してくれているので買うべし。